日々是好日

5月8日まで開催中「戦国最強の家老 ―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―」

茶道人.com編集部[著]

永青文庫では、春季展として「戦国最強の家老 ―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―」を開催中です。

細川家は初代・藤孝が信長に仕えて以来、江戸時代の終焉まで国持大名として 存続しました。織田・豊臣・徳川と政権が移行する過程で滅亡した大名家が多いなか、このように長きにわたって存続できた背景のひとつには、細川家筆頭家老・松井家の活躍がありました。

本展では、細川家(永青文庫)と松井家(松井文庫)の伝来品により、主君と家臣の関係を東京で初紹介。千利休、宮本武蔵らの名品を一堂に展覧するとともに、細川家に仕え続けた松井康之と興長の活躍ぶりを史料から辿り、最強の家老たるゆえんを探ります。

天下人からも一目置かれていた松井康之ですが、細川家二代・忠興とともに千利休の高弟としても知られており、古田織部とも深く交流するなど、茶の湯にも親しみました。秀吉の勘気に触れ堺に下る利休を忠興と織部が見送るという、映画などでも描かれる有名なエピソードがあります。その場面の元になった松井文庫屈指の書状を、利休や織部ゆかりの茶道具とともに展覧します。

松井家の家老としての活躍や、千利休を巡る人間模様も窺うことができる「戦国最強の家老 ―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―」。

是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

2022年3月12日から5月8日まで開催中。

※会期中、一部展示替えがあります。

永青文庫公式サイト