茶道人.com編集部[著]
石水博物館(三重県津市)では、「川喜田石水ー商いを守り、文化をつなぐー」を4月2日まで開催中です。本展は、石水の誕生200年を記念し、歴史・文学・美術などの様々な資料や作品57点が展示されています。
川喜田石水は、木綿を扱う伊勢商人の川喜田家14代目当主で、幕末の動乱から家業の商いを守り抜いた人物です。北海道の名付け親・松浦武四郎とは珍しいコインの収集仲間として交流があったとされています。
また、明治維新後は、藤堂藩から茶道具の名品を受け継ぎ、津における茶の湯の文化を伝える役割を果たしました。中でも、千利休の作とされる茶の湯の花入れは藤堂藩との強い関係性を伺うことのできる貴重な品です。激動の幕末を支えた川喜田石水の実像を、茶道具を通して鑑賞してみてはいかがでしょうか。
2023年4月2日まで。