茶道人.com編集部[著]
逸翁美術館(大阪府池田市)では、「楽しい茶の湯 タノシイチャノユ」を9月23日から開催します。本展では、茶道を好む風流人として知られる小林一三を取り上げ、洋物・和物の器の取り合わせなども多く展示されます。
小林一三の日記には、1949年3月に自身の金婚式を祝った茶席の様子を「(家族で)代わる代わるお茶をたてて楽しむ、笑声堂に満つ。愉快なる哉である。」と書いています。小林一三は、一期一会のお客様を喜ばそうと趣向を凝らした茶会を誰よりも楽しんでいたのです。同展では、赤・緑・黄の絵の具で、紅梅の花弁、梅の樹の新芽、白梅のしべが表現された「乾山色絵槍梅図茶碗」が展示されます。
華やかな彩りを見ているだけで思わず笑みが浮かぶ、そうした茶道具の数々から「楽しい茶の湯」の雰囲気を堪能することができます。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023年9月23日から12月7日まで開催
逸翁美術館