茶道人.com編集部[著]
旧有備館および庭園(宮崎県大崎市)では、夏季企画展「近世岩出山の礎を築いた 家康と政宗展」を9月18日まで開催中です。本展では、どのようにして「岩出山」が築かれ、今に受け継がれているかを紹介するとともに、実相寺に残る古文書を中心に「岩出山」と家康のかかわりを紹介しています。
豊臣秀吉によって断行された「奥羽再仕置」に伴い、再仕置軍の一員として、徳川家康が岩出山入りしました。家康は実相寺を宿所として再仕置きの任にあたるとともに、政宗の新たな本拠と決まった岩手沢城(後の岩出山城)の縄張・普請を行ったという記録が残されています。その後、伊達政宗は天正18年から慶長8年までの12年間、岩出山城を居城としていました。
展示品の中には特別展示として、実相寺に伝来している、この頃に家康が使用していた「伝徳川家康使用茶碗」があります。家康がまだ天下人になっていない頃の空気を感じることができるかもしれません。
岩出山に残る戦国武将の足跡を辿ってみてはいかがでしょうか。
2023年6月20日から9月18日まで。
旧有備館および庭園