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茶道人.com編集部[著]
石川県立美術館（石川県金沢市）では、特別陳列「前田家の至宝Ⅰ」とコレクション展「茶道美術名品展Ⅰ」を9月16日から同時開催します。
前田育徳会尊經閣文庫分館で開かれる、特別陳列「前田家の至宝Ⅰ」では、同時開催する「茶道美術名品展」との関連を意識し、茶道美術を中心とした前田家の至宝を紹介します。
千利休に茶の湯の指導を受けた前田利家は文武二道を家風とし、歴代の加賀藩主は百万石大名の家格にふさわしい文化度の顕示に尽力しました。展示品には重要文化財「茄子茶入 銘 富士」や「井戸茶碗 銘 福嶋」などがあり、前田家に伝わる多くの優れた品々が展示されます。
第２展示室で開かれる、コレクション展「茶道美術名品展Ⅰ」では、石川県立美術館が所蔵する茶道美術の名品が展示されます。
千利休をはじめとする、加賀藩の茶の湯との深い関りが背景となり、今日でも石川県が茶道文化の拠点となっています。このような加賀の茶道文化は明治維新後も歴史的名品の集積をもたらし、その一部は石川県立美術館の重要なコレクションとなっています。
本展では、このコレクションの中から重要文化財「色絵梅花図平水指」や石川県指定文化財「黒樂茶碗 銘 北野」などが展示されます。
茶の湯文化の形成に深く関わっている加賀にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023年9月16日から10月22日まで。
また、両展示ともⅡ期が10月27日から11月26日まで開催予定。
