茶道人.com編集部[著]
五島美術館(東京都世田谷区)では、特別展「古伊賀 ―破格のやきもの―」を10月21日から開催します。本展では、茶陶を中心とする古伊賀の名品と、窯跡出土資料などが展示されます。
「古伊賀」は桃山時代から江戸時代にかけて、現在の三重県伊賀市一帯で作られたやきものです。歪みなどの作為や窯中で偶然に生まれた造形は、茶の湯の世界で高く評価されています。
展示品の中には、伊賀藤堂家伝来の名品で国の重要文化財となっている「古伊賀水指 銘 破袋」があります。籠型水指と呼ばれ、歪みが強く、大きな割れ目を持った圧倒的な存在感を放つ姿が特徴的です。
自由度の高い造形で生まれた「古伊賀」を鑑賞しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023年10月21日から12月3日まで。
五島美術館