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出光美術館 「青磁―世界を魅了したやきもの」2024年1月28日まで開催中

茶道人.com編集部[著]

出光美術館(東京都千代田区)では、「青磁―世界を魅了したやきもの」を2024年1月28日まで開催中です。本展では、中国における青磁を中心に、茶の湯の世界でもよく知られた作品など約120点を展示しています。

中国で誕生した青磁は、時代やつくられた地域によってさまざまで、中国陶磁の本流として受容され、日本では龍泉窯青磁が武家儀礼の飾りの道具や茶の湯の道具として、珍重されました。本展では、かつて室町時代の将軍足利義政が所持しており、日本に伝わる青磁茶椀を代表する優品とされる「青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆(ばこうはん)」や尾張徳川家に「経筒水指」として伝わり、官窯青磁の希少な作例とされる「青磁琮形水指」など、大名家や茶人によって嗜好・所時された青磁を取り上げています。

中国の青磁以外にも、高麗や日本の青磁も合わせて展示されています。日本の将軍家や大名にまで伝わる、青磁の魅力をこの機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。

2024年1月28日まで。(年末年始休館)
出光美術館