茶道人.com編集部[著]
湯木美術館(大阪府大阪市)では、早春展「春の茶道具取合せ」を2024年1月7日から開催します。本展では、過去に行われた茶会を再現するため、実際に用いられた茶道具をはじめ、さまざまな名品を展示します。
昭和59年1月15日に行われた茶会では、主茶碗として用いられた樂家4代一入の「黒茶碗 銘 曙」に、正月飾りにも使われる縁起物の植物と同じ名を銘に持ち、千利休の孫の宗旦によって作られた「竹茶杓 銘 ゆづり葉」などが取合せられました。
また、本展の見どころは樂家初代長次郎が手掛けた「黒茶碗 銘 春朝」です。利休の好みを反映したこの茶碗は、寒さから解放された喜びを感じさせることから宗旦が銘を付けました。
このほかにも、懐石道具などを含めて約40点が展示されます。茶会に訪れたような心持ちになれる展覧会となっていますので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
2024年1月7日から3月24日まで。
湯木美術館