茶道人.com編集部[著]
野村美術館(京都府京都市)では、春季特別展「野村得庵 席披茶会再現―神戸棲宜荘・熱海塵外荘―」を3月9日から開催します。本展では、茶の湯と能楽に深く傾倒した得庵が、実際に行った茶会の様子を再現展示します。
野村証券など金融財閥を築いた野村徳七(得庵)は、住まいである神戸・住吉の地や京都、熱海の別邸などに茶室を建設し、茶の湯に親しみました。茶会を再現するにあたって、茶碗をはじめとするさまざまな茶道具が展示されます。主な展示品には、細川三斎に銘を付けられたとされる「薩摩肩衝茶入 銘 忠度」や、明智光秀や豊臣秀吉と名だたる武将の手に渡ってきた「坂本井戸茶碗」などがあります。
このほかにも、茶席の場で重要な役割を果たすさまざまな茶道具が展示されます。茶会の雰囲気を味わうことのできる貴重な機会となっていますので、ぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか。
3月9日から6月9日まで。途中展示替休館あり