茶道人.com編集部
五島美術館(東京都世田谷区)では、「中国の陶芸展」を2月20日から開催します。本展では、漢時代から明・清時代にわたる中国陶磁のコレクションから約60点が中国のやきものの歴史と合わせて展示されます。
今回、重要文化財や重要美術品に指定されている作品が多数展示されており、中でも、重要文化財「青磁鳳凰耳瓶(砧青磁)」は、首の左右に鳳凰のかたちの耳がついた青磁の花生けで、格式高い茶席で使われたものとされています。不透明な淡い青色が特徴の本作は、南宋時代から元時代に作られたもので、同じ地域で生まれた青磁の優品を、日本人は古くから「砧青磁(きぬたせいじ)」と呼んで愛好してきました。
ほかにも、五島美術館が所蔵する中国陶磁のコレクションからさまざまな名品が展示されます。時代順に展示されますので、2000年にわたる中国の歴史と合わせてお楽しみください。
2月20日から3月31日まで。