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市立伊丹ミュージアム 特別展「季節を愛でる―俳諧と茶の湯―」6月14日から開催

茶道人.com編集部[著]

市立伊丹ミュージアム(兵庫県伊丹市)では、特別展「季節を愛でるー俳諧と茶の湯―」を6月14日から開催します。本展では、俳句に積極的にわびさびの概念を取り入れた、日本の俳諧師松尾芭蕉にスポットを当てながら、俳諧と茶の湯に関するさまざまな資料が展示されます。

古くから季節を愛でるという文化があった日本では、常に季節を意識し、大切にされてきました。俳諧と茶の湯には季節のほか、人間を完成させる道として展開された点など多くの共通点が見られます。日本を代表する俳諧師・松尾芭蕉は、茶の湯を強く意識し、物事の本質的な美しさを表す「さび」を自身の俳句にも取り入れていました。本展では、芭蕉ゆかりの作品が多く、芭蕉直筆で、桜の花が美しい扇面「はなの雲」や、「おくのほそみち」で敦賀を訪れた際にますほの小貝を詠んだことから小貝の映る香合などが展示されます。

このほかにも、茶の湯と深い関係のある花や和菓子の資料も交えて展示されますので、体感的にも季節を感じられる展覧会になっています。ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

6月14日から7月28日まで。
市立伊丹ミュージアム