茶道人.com編集部[著]
荒川豊蔵資料館(岐阜県可児市)では、企画展「新収蔵品展」を9月29日まで開催中です。本展では、同館が可児市の施設となってから寄贈された、茶道具や古陶磁など、100点を超える作品の数々を展示しています。
荒川豊蔵は、桃山志野の再現に取り組み、茶陶を中心としたさまざまな作品を手掛けてきました。志野焼と瀬戸黒焼の2つの技法で人間国宝に指定されるとともに、文化勲章を受章するなど、日本を代表する陶芸家の一人です。今回展示される作品のなかには、美濃焼の伝統を活かした水月窯で制作され、尾形光琳の紅白梅屏風にちなんだ作品「紅白梅絵茶碗」や、豊蔵を代表する作品「志野茶碗」などがあります。
今回、豊蔵の作品のほか、豊蔵と親交のあった人の作品などを紹介しつつ、茶道具が月替わりで展示されます。四季によって変化していく茶道具の様子をぜひ、お楽しみください。
5月17日から9月29日まで(途中作品入れ替え)