茶道人.com編集部[著]
サントリー美術館(東京都港区)では、徳川美術館展「尾張徳川家の至宝」を7月3日から開催します。本展では、徳川美術館が所蔵している、尾張徳川家に受け継がれてきた重宝の数々が展示されます。
尾張徳川家は徳川家康の九男・義直を家祖とし、徳川将軍家の分家である御三家筆頭の大名家です。尾張徳川家では特に、家康や歴代当主ゆかりの品々を守り伝えてきました。
展示品の中には、重要文化財にも指定されている織部筒茶碗「銘 冬枯」があります。茶の湯は能や香とともに、儀礼や外交などの公的な場で行われるものだったため、大名が必ず習得すべき芸道でした。また、茶道具は家の格を表したため、大名家では競って優れた名品を蒐集しました。
このほかにも、本展では、国宝「初音の調度」に含まれる旅眉作箱と将棋盤・駒箱や、国宝「源氏物語絵巻」から選りすぐりの場面が展示されます。ぜひ足を運び、茶器をはじめ、大名家に伝わる至宝を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
7月3日から9月1日まで。
サントリー美術館