茶道人.com編集部[著]
三井記念美術館(中央区)では、美術の遊びとこころⅧ「五感であじわう日本の美術」を7月2日から開催します。本展で第8弾となる「美術の遊びとこころ」シリーズは、日本の古美術や東洋の古美術に親しんでもらうことを目的としており、今回は、人間が持つ五感を活かして鑑賞する、多くの絵画や工芸品が展示されます。
絵画とは違って、工芸品は人の手によって触れられることを前提としており、特に茶道具は、触り心地や重さが鑑賞する際の鍵となります。今展では、桃山時代の作品で、豪商三井家が秘蔵してきた古伊賀の名品である「伊賀耳付花入 銘 業平」や、千利休が所持していたとされる釜で、穏やかな丸みが特徴の「姥口霰釜」なども展示されます。実際に作品に触ることはできませんが、素材や表面の状態をじっと観察して、触った感触のイメージを膨らませてみてください。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚を研ぎ澄ませ、作品に向き合うことで、新しい魅力を見つけることが出来るかもしれません。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
2024年7月2日から9月1日まで。
三井記念美術館