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出光美術館 ここから、さきへⅢ「日本・東洋陶磁の精華―コレクションの深まり」8月25日まで開催中

茶道人.com編集部[著]

出光美術館(千代田区)では、帝劇ビルの建替計画に伴う2024年12月からの休館に向けて、同館のコレクションを紹介する「日本・東洋陶磁の精華―コレクションの深まり」が8月25日まで開催中です。本展では、初代館長・出光佐三が蒐集した各国・地域の陶磁器が数多く展示されており、また、コレクションの中から、茶道具が特集されています。

鎌倉時代に禅宗とともに中国からもたらされた喫茶の風習は、時代の流れに合わせて、日本人の美意識を反映しながら「茶」の文化として形成されていきました。特集「茶道具の精粋」では、茶入や茶碗などの茶陶に加えて、同館が所蔵する茶の湯の名品が並べられます。展示品の中には、茶碗の3分の1を補修し、大切に受け継がれてきた毛利家に伝わる「井戸茶碗 銘 毛利井戸」や、茶人大名・松平不昧が旧蔵していたことでも知られる本阿弥光悦の重要文化財「赤楽兎香合」などがあります。

このほかにも、茶陶と肩を並べるほど着目し、茶の湯に関連する書画が展示されます。ぜひこの機会に、各国の陶磁器の歴史を楽しんでみてはいかがでしょうか。

7月20日から8月25日まで。
出光美術館