茶道人.com編集部[著]
五島美術館(東京都世田谷区)では、秋の優品展「白・黒・モノクローム」を8月26日から開催します。本展では、「白・黒・モノクローム」をキーワードに、書や陶芸などさまざまな美意識を表現した名品約50点が展示されます。
展示品の一つである、織部部沓形茶碗「銘 わらや」は、全体を大きく楕円形に歪めた沓形茶碗で、千利休の孫である宗旦が高台脇に「わらや」と書いたとされています。ほかにも、楽家初代長次郎の作と伝わる、ろくろを使わず手ごねで形成された黒楽茶碗「銘 千声」も展示されます。
白色と黒色の“せめぎあい”から生まれる美の世界を堪能できますので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。特集展示として、五島美術館に所蔵される日本陶磁コレクションも同時公開されます。
2023年8月26日から10月15日まで。
五島美術館