茶道人.com編集部[著]
東京国立博物館(東京都台東区)では、特別展「本阿弥光悦の大宇宙」を2024年1月16日から開催します。本展では、本阿弥光悦(もとあみこうえつ)が生み出した多岐にわたる作品や光悦ゆかりの品々が展示されます。
光悦は戦乱の時代に生き、作陶や書などさまざまな造形に関わりました。革新的で傑出した作品の数々は後代の日本文化に大きな影響を与えています。作品の中に見られる光悦の内面世界と、光悦一族が篤く信仰した当代の法華町衆の社会から、大宇宙のごとく深淵な光悦の世界を伺うことができます。
光悦が手がけた茶碗は革新的ともいえる造形美で、いまなお圧倒的な存在感を放っています。展示品の中には、重要文化財の「黒楽茶碗 銘時雨」や「赤楽茶碗 銘加賀」など、厳選された光悦の名碗があります。また、光悦の茶碗制作に影響を与えたとされる、樂家の歴代の作品とともに制作の背景を探ることができる展示となっています。
茶碗を始めとする、光悦の作り上げた諸芸の優品の数々を、実際に目にしてみてはいかがでしょうか。
2024年1月16日から3月10日まで。(会期中、一部作品の展示替えあり)
東京国立博物館