茶道人.com編集部[著]
昭和美術館(愛知県名古屋市)では、令和6年上期展「茶道具の「なんでなの?」」を4月10日から開催します。本展では、現代の感覚で見ても良さを感じられる茶道具や、茶席を彩る茶道具が約40点展示されます。
茶道具には多様な種類や形があり、中には難しい名称や銘が付けられていることから、茶道具を理解が難しいものとして敬遠している人もいるのではないでしょうか。本展は、このように茶の湯の知識が少ない人でも直感で良さを感じることができるような、茶道具の展示となっています。
展示品の中には、16世紀・桃山時代に長次郎によって作られた「赤楽茶碗」があります。赤土から作られ、茶碗全体が赤色になっていることが特徴的です。この茶碗を含む「楽焼」は千利休の指導の下、長次郎の手によって生み出されました。また、楽焼は現在まで作り続けられています。
本展では茶道具だけではなく、道具に込められた工夫や鑑賞者を喜ばせるような工夫も紹介されます。ぜひ足を運んで、茶道具が伝える想いを感じ取ってみてはいかがでしょうか。
4月10日から7月7日まで。