茶道人.com編集部[著]
大野城心のふるさと館(福岡県大野城市)では、九州国立博物館連携企画として夏季特別展「黄金の茶室と福岡のお茶」を7月23日から開催します。本展では、お茶をテーマに、現代に至るまでのお茶の歴史に関する資料が展示されます。また、豊臣秀吉が作った黄金の茶室も再現・特別公開されます。
遣唐使によってお茶が日本に伝えられ、海外への窓口を持っていた福岡では遺跡から茶碗が見つかるなど、喫茶文化が広く伝わっていたことがうかがえます。安土桃山時代になると、織田信長や豊臣秀吉など名だたる武将たちは、茶道具を蒐集し、茶会を盛んに開催するなど、茶の文化は桃山時代を象徴するものとなりました。その一つが、今回特別公開される豊臣秀吉の「黄金の茶室」です。会場では、茶室の様子が再現され、それに合わせて茶道具も展示されます。そのほかにも、安土桃山時代から江戸時代にかけて手掛けられた作品で、九州国立博物館が所蔵する「彫唐津茶碗 銘 五葉」なども展示されます。
時代ごとに移り変わっていく茶道具を展示することで見えてくる、お茶の文化の広がりや歴史に注目して鑑賞してみてはいかがでしょうか。会期中、体験ミュージアムとしてお茶をテーマにしたイベントやワークショップも企画されていますので、ぜひ家族で足を運んでみてください。
7月23日から9月8日まで。
大野城心のふるさと館