茶道人.com編集部[著]
国立能楽堂では、千利休の生誕500年を記念した能・狂言が、4月6日、9日、15日、22日に上演されます。各公演で、千利休、茶道、茶器にゆかりのある能・狂言をそれぞれ上演する企画となっています。
人間国宝である大蔵流狂言師の山本東次郎や、和泉流狂言師の野村萬斎による狂言の他、日本の能楽研究者である宮本圭造の解説などが上演される予定です。
9日の「車僧」では、利休所持の茶碗のひとつである銘「太郎坊」にまつわる能の上演が予定されています。山階彌右衛門による能で、車に乗り諸国を廻る車僧が愛宕山の天狗・太郎坊を、禅問答のやりとりや行力合戦の末、太郎坊を退散させる物語です。
能楽を通して千利休や、茶道具にまつわる物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■公演日程
・2022年4月6日:山本東次郎による狂言「通円」、長島茂による能「八島 弓流・那須」
・2022年4月9日:宮本圭造の解説、野村万蔵による狂言「止動方角」、山階彌右衛門によ
る能「車僧」
・2022年4月15日:松田高義による狂言「千鳥」、種田道一による能「俊寛」
・2022年4月22日:三宅右近による狂言「雁礫」、大藏彌太郎による狂言「茶壺」、茂山茂による新作狂言「宗旦狐」
※内容、日程に一部変更の可能性もあります。